関節リウマチの薬物療法に、新たにひとつ点滴による治療法が加わりました。
アバタセプト(オレンシア)
関節リウマチにおける炎症発生の上流に位置する抗原提示細胞とT細胞間の共刺激シグナルを阻害することでT細胞の活性化を調節し、下流の炎症性サイトカインなどの産生を抑制するお薬です。つまり従来のサイトカイン阻害薬よりも、さらに上流部分で抑えることができるお薬です。
約30分程度の点滴で、初回投与後4週以降は1ヶ月に1回の点滴で治療が可能です。今年(2010年)の9月に発売予定です。従来のサイトカイン阻害薬であるアクテムラと同じように、月1回の点滴で治療が可能であることから(さらに点滴時間も短縮)、仕事が忙しくてなかなか通院が困難な患者様には朗報の治療薬かと思います。価格は従来のサイトカイン阻害薬とほぼ同じ設定です。
当院でも採用の予定にしておりますので、ご希望の患者様は院長までお問い合わせください。
このように関節リウマチに対する薬物療法は、新しいお薬が次々と開発されています。副作用のことなど注意すべき点も多くありますが、患者様にとっては病気の根本から治療できるお薬の誕生も夢ではないかもしれません。
患者さんの中にはよくご存知の方も多いと思いますが、関節リ ウマチの薬物療法は年々進歩しており、新しい薬の開発も進んでいます。従来の抗リウマチ薬に加えて『サイトカイン阻害薬』というお薬が注目されています。 サイトカイン阻害薬は、免疫に関わる物質の中で関節に炎症を引き起こす『炎症性サイトカイン』の働きだけを抑えます。現在、日本では次の4種類のサイトカイン阻害薬が使われています。
1)インフリキシマブ(レミケード)
抗リウマチ薬のメトトレキサートだけでは十分な効果がない場合に併用されます。点滴で用いられ、初回に点滴した後は2週間目と6週間目に点滴し、以後8週間に一度点滴が行われます。点滴開始時は、副作用の心配もあるため、通常病院で入院にて施行されます。
2)エタネルセプト(エンブレル)
従来の抗リウマチ薬では十分な効果がない場合に使用されます。1週間に2回皮下注射で行い、医師が認めれば患者さんが自分で注射することも可能です。通院 回数が多い点が難点ですが、より安全性が高く比較的簡単に施行できる皮下注射であるため、診療所でも十分可能な注射です。当院でも約20名程の患者さんが この治療を受けておられます。ほとんどの患者さんは非常に効果があり、関節リウマチ独特の体の疲れや朝のこわばりなどが軽減され非常に喜んでおられます。
3)アダリムマブ(ヒュミラ)
2)のエンブレルと同じTNF-α阻害薬と呼ばれる製剤で、2週間に1回皮下注射を行います。エンブレルと比較して注射回数が減ったため、忙しくお仕事をしておられる方々には朗報のお薬です。ただ注射部位の痛みがやや強い点とお薬代がやや高くなったことが難点です。当院でもエンブレルからの変更を希望されて、数名の方がこの製剤を受けておられます。
4)トシリズマブ(アクテムラ)
1)- 3)の製剤がTNF-α阻害薬と呼ばれるお薬であるのに対して、このアクテムラはIL-6受容体阻害薬と呼ばれる異なった薬理作用を持つ点滴の製剤です。1か月に1回だけ点滴(約1時間かけて)すれば良い製剤ですので、当院でも遠方から来られている患者様や、忙しくてなかなか来院できない患者様を中心に約10名ほど使用しています。炎症反応を見る検査項目のCRPを急速に低下させる作用があり、ほとんど皆さんCRPは陰性化しています。関節の痛みや腫れなども改善されて、とても画期的なお薬と考えられます。
このサイトカイン阻害薬という最新のお薬はリウマチ患者さんにとって画期的なお薬と考えられます。ただ価格が高いことと、頻回に受診してもらわないといけ ない点が、患者さんも導入に迷われるところかと思います。ただ上記3),4)のお薬が登場してから、受診回数を減らすことが可能となり、この製剤を使用する患者様が飛躍的に増加しています。しかし副作用には注意する必要があります。最近は当院でも肺炎合併例が数例出現し、幸い入院治療により改善しましたが、特に感染症には注意が必要です。結核合併例の報告もあるため、当院でも全例抗結核剤の投与を行っています。
リウマチ専門医のいる施設では、まずは安心してこの治療を受けられるかと思います。さらに将来膠原病患者さんにも適応される新しいサイトカイン阻害薬の出現も期待されています。
当院でも積極的にこの治療を行っていますので、ご希望の患者さんはどうぞ気軽にご相談ください。
アバタセプト(オレンシア)
関節リウマチにおける炎症発生の上流に位置する抗原提示細胞とT細胞間の共刺激シグナルを阻害することでT細胞の活性化を調節し、下流の炎症性サイトカインなどの産生を抑制するお薬です。つまり従来のサイトカイン阻害薬よりも、さらに上流部分で抑えることができるお薬です。
約30分程度の点滴で、初回投与後4週以降は1ヶ月に1回の点滴で治療が可能です。今年(2010年)の9月に発売予定です。従来のサイトカイン阻害薬であるアクテムラと同じように、月1回の点滴で治療が可能であることから(さらに点滴時間も短縮)、仕事が忙しくてなかなか通院が困難な患者様には朗報の治療薬かと思います。価格は従来のサイトカイン阻害薬とほぼ同じ設定です。
当院でも採用の予定にしておりますので、ご希望の患者様は院長までお問い合わせください。
このように関節リウマチに対する薬物療法は、新しいお薬が次々と開発されています。副作用のことなど注意すべき点も多くありますが、患者様にとっては病気の根本から治療できるお薬の誕生も夢ではないかもしれません。
患者さんの中にはよくご存知の方も多いと思いますが、関節リ ウマチの薬物療法は年々進歩しており、新しい薬の開発も進んでいます。従来の抗リウマチ薬に加えて『サイトカイン阻害薬』というお薬が注目されています。 サイトカイン阻害薬は、免疫に関わる物質の中で関節に炎症を引き起こす『炎症性サイトカイン』の働きだけを抑えます。現在、日本では次の4種類のサイトカイン阻害薬が使われています。
1)インフリキシマブ(レミケード)
抗リウマチ薬のメトトレキサートだけでは十分な効果がない場合に併用されます。点滴で用いられ、初回に点滴した後は2週間目と6週間目に点滴し、以後8週間に一度点滴が行われます。点滴開始時は、副作用の心配もあるため、通常病院で入院にて施行されます。
2)エタネルセプト(エンブレル)
従来の抗リウマチ薬では十分な効果がない場合に使用されます。1週間に2回皮下注射で行い、医師が認めれば患者さんが自分で注射することも可能です。通院 回数が多い点が難点ですが、より安全性が高く比較的簡単に施行できる皮下注射であるため、診療所でも十分可能な注射です。当院でも約20名程の患者さんが この治療を受けておられます。ほとんどの患者さんは非常に効果があり、関節リウマチ独特の体の疲れや朝のこわばりなどが軽減され非常に喜んでおられます。
3)アダリムマブ(ヒュミラ)
2)のエンブレルと同じTNF-α阻害薬と呼ばれる製剤で、2週間に1回皮下注射を行います。エンブレルと比較して注射回数が減ったため、忙しくお仕事をしておられる方々には朗報のお薬です。ただ注射部位の痛みがやや強い点とお薬代がやや高くなったことが難点です。当院でもエンブレルからの変更を希望されて、数名の方がこの製剤を受けておられます。
4)トシリズマブ(アクテムラ)
1)- 3)の製剤がTNF-α阻害薬と呼ばれるお薬であるのに対して、このアクテムラはIL-6受容体阻害薬と呼ばれる異なった薬理作用を持つ点滴の製剤です。1か月に1回だけ点滴(約1時間かけて)すれば良い製剤ですので、当院でも遠方から来られている患者様や、忙しくてなかなか来院できない患者様を中心に約10名ほど使用しています。炎症反応を見る検査項目のCRPを急速に低下させる作用があり、ほとんど皆さんCRPは陰性化しています。関節の痛みや腫れなども改善されて、とても画期的なお薬と考えられます。
このサイトカイン阻害薬という最新のお薬はリウマチ患者さんにとって画期的なお薬と考えられます。ただ価格が高いことと、頻回に受診してもらわないといけ ない点が、患者さんも導入に迷われるところかと思います。ただ上記3),4)のお薬が登場してから、受診回数を減らすことが可能となり、この製剤を使用する患者様が飛躍的に増加しています。しかし副作用には注意する必要があります。最近は当院でも肺炎合併例が数例出現し、幸い入院治療により改善しましたが、特に感染症には注意が必要です。結核合併例の報告もあるため、当院でも全例抗結核剤の投与を行っています。
リウマチ専門医のいる施設では、まずは安心してこの治療を受けられるかと思います。さらに将来膠原病患者さんにも適応される新しいサイトカイン阻害薬の出現も期待されています。
当院でも積極的にこの治療を行っていますので、ご希望の患者さんはどうぞ気軽にご相談ください。














